- Leben Yamashita
悟りの境地
今年は各地大雪だそうです。 一時期住んでいた彦根も久しぶりの大雪で、国道は交通障害で大変なことになっていた様子。 皆さまの安全をお祈りいたします。
私は彦根で長男を出産しましたが、早産の危険性があるとのことで妊娠8か月の時に1ヶ月間入院しておりました。
ほぼベットの上での生活で退屈極まりない毎日でしたが、担当の産婦人科の先生がよく話をしに来てくれました。
当時60歳手前ぐらい、まとまった休みをとって恐山にいくのが唯一の楽しみ、という面白い方で、イタコさんの話など、色々と聴かせてくださいました。
「生命の誕生にかかわる毎日」と「恐山」
先生は恐山に初めて行った時、不思議な安心感に包まれたそうです。
「転がっている小石にも生命があった」と感じたと。
「今から生命を育もうとしている人にこんな話はあかんなぁ」と笑いながら殺伐とした恐山の話を延々とされてました。
あれから数十年、先生は天寿を全うされました。
きっと恐山の向こうにいらっしゃるかと思います。
私はというと、まだまだ達観できていないので少し恐山は怖いです。
しかしながら、「怖い」という気持ちは「生きようとする力」かもしれないですね。
私が頑張って自費リハビリをするのも、痛みのない楽しい日常生活を送り長生きをするためですから。
まだまだこの世に留まっていきますよ。
明日も頑張ろう!

追記:青森県下北半島の恐山。死者の御霊を呼び口寄せを行なうイタコがいる霊場として有名ですが、ここに居るのは主に恐山大祭と秋詣りの期間だけだそう。
恐山は活火山で、カルデラ湖である宇曽利山湖や温泉などもあり、風光明媚な観光地です。